祈るなら・・・

こころに入っていく言葉・・・

これは、ある本の中で、

おじいさんが孫と静かに語り合う場面。

あまりにスケールが大きい深いやさしさが込められた言葉で、

小学生の孫に語りかけている場面であることを忘れてしまいます。

「・・・ただ祈りさえすれば、つらいことも、にがい後悔も、たちどころに消えてしまうというんじゃな。

そういうのはいきてるうちに入らないとわしは思うね

。

それに、

たいがいの人間は、なにを願うのが自分にとっていちばんいいか、

わかっちゃいないという気もするね。

なにかをして、たとえ苦しくともその結果をひきうける。

それが人生だ。

そういう経験をするために人間は生まれてきたんだ。

苦しいことがなにもない人生なんぞ、無意味だよ。

わしら人間は、祈るなら、苦しいことの意味を理解するのを助けてほしい、と祈るべきだ。

苦しいことを取りのぞいてほしい、と祈るのでなくね。・・・」

タグ：言葉 やさしさ 孫 語りかけ ﾅｹﾞｷﾊﾞﾄ 祈り 苦しい 人生 人間 こころ

コメント 11

すばらしい言葉です

これからは、苦しさに直面する事にも喜びを感じえるようになりたいです
by Ranger (2009-03-06 09:35) 

＞なにかをして、たとえ苦しくともその結果をひきうける。

苦しいことは　つい逃げたくなることが多いはず。
どんな結果でも　引き受ける心構えがあれば　
「未来」も「希望」もありますね♪


by rira (2009-03-06 10:41) 

とても深い言葉ですね。
まさにこのテーマで悩んだ時期がありました。
とてもそうだよね・・・という気持ちで心にすーっと
入りました。
by サチ (2009-03-06 13:44) 

心構え一つで如何ようにも変えれそうな気がするのですが、
書くのは簡単で、実際は苦しみ悩むことが多いような気がします。
まさにそれが人生なのかもしれませんね。。。
by jon_bovi (2009-03-07 00:05) 

＞わしら人間は、祈るなら、苦しいことの意味を理解するのを助けてほしい、と祈るべきだ。
　　苦しいことを取りのぞいてほしい、と祈るのでなくね。・・・
苦しいことを取り除いてほしいと祈っているうちに、
苦しさが幾分かであっても軽くなる効果はあると思っていました。
自分の重荷を他に少し預けるというのか・・・そんな効果かな・・・と。
この本の中に出てくる言葉は、本質的なことを鋭く的確に突いていますね。

by 青い鳥 (2009-03-07 01:52) 

ナゲキバト　読んでみたくなります。。。
by まるまる (2009-03-09 18:57) 

日本にも昔から「艱難汝を玉にする」という言葉がありますが、まさにその通りですね。
by 扶侶夢舎 (2009-03-10 11:32) 

ご訪問、ありがとうございました。

こういうことを言えるのが、本当の大人なのかなと思いました。
by きこじじ (2009-03-13 16:02) 

こんにちは
ナゲキバトのイラストも素敵ですね　
by mellow (2009-03-19 15:09) 

十数年ぶりに読み返している漱石の『草枕』にこんなくだりがあります。
『喜びの深きとき憂い愈（いよいよ）深く、楽しみの大いなる程苦しみも大きい。
これを切り離そうとすると身が持てぬ。』

表裏一体。苦しみがなければ、人生の喜びもあり得ないんでしょうね。

by monk (2009-10-02 08:41) 

ご無沙汰をいたしておりました。
テニスコート閉鎖によるゴタゴタ、仲間割れ、派遣社員問題
友人の倒産破産など等、思い悩みが多くて、休んでいました。
久しぶりに拝見させていただいて、元気をいただきました。

by てっちゃん (2010-01-14 15:46)