あなたが大切、だから・・・

「命が大切だ、命を大切に」、よく耳にするフレーズ。

しかし、胸にジーンともこなければ、

ズシリともこないのはなぜだろう・・・

「あなたは大切・・・。

私にとって、あなたはかけがえのないもの。

だから自分を大切に・・・。」

命は、勿論大切。

しかし、私は「あなたが大切」ということを・・・、

ただそれだけ・・・、

静かに・・・、

こころに伝えていくことができたなら、と想う。

ひと、一人一人が、

誰からであってもいい。

「あなたが大切」と言われ、

それを肌で感じて生きていけたならと想う。

シスターであられる渡辺 和子さんはおっしゃっています。

「どうぞ、ご自分のお子さんを抱きしめてください。

お勉強ができようができまいが、

障害があろうがなかろうが、

いたずらをしようがしましが、

あなたは、私の大事な子。

私にとって、かけがえのない子、と抱きしめる。

体でできなければ、心で抱きしめる。

いま、必要なのは人のぬくもり、人のやさしさ、『あなたが大切』ということを実感すること。」

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ある静けさ

ある本の一節にあった表現・・・

「　自分を消すための静けさ　」

これだけを聞いて、

どのようなことと捉えますか？

では、このようにいわれると如何でしょうか。

「　純粋に自分を消すための静けさ　」

私は、この言葉にはっとさせられました。

この謂わんとする「　静けさ　」は・・・

つづく

つづきです。

これは、作家の小川洋子さんの作品の中で出会うことができます。

小川洋子さんは、

上の静けさについてさらに次のように綴っておられます。

「相手を脅したり、自分を強く見せかけるための無口ではありません」

「目を閉じて、力を抜いて、息を止めて、まるで死んだように・・・」

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